†イギリス・ロンドン キャロライン

 

自己セラピーでの体験です。

 

金髪の巻き毛の少女、キャロラインは10歳。
父の住んでいる宮殿のようなお屋敷の父の書斎のドアの前に、ドキドキしながら立っていました。
 幼い頃、会ったっきりの父に娘であることを知らせるため、母の想いを伝えるために父の家を訪れたのです。


父は家柄のいい資産家。その使用人だった母との間にキャロラインは生まれました。
プライドの高い父は家柄、身分の違いから母との結婚を拒んで、遠くの町に家を与えてそこに住まわせました。

 

キャロラインが誕生してからは何回かお忍びで母の家を訪れましたが、キャロラインを見に来るだけでした。


大きくなってからは訪れることもなく、母も父のことは殆ど口にすることはありませんでした。でも、本当は父のことをとても愛していることをキャロラインは知っていました。


そのことを父に伝えたかったことと、自分自身も父に愛されているのかを確認したくて父の元にやってきたのでした。


ドアが開かれ「あなたの子どもです」と伝えたキャロラインは、母のこと、自分のことを話しました。

でも、父は黙って聞くだけで何の返答もありませんでした。


その後、キャロラインが12歳の時、父に死しが訪れました。
父のベッド脇のキャロラインの手を握り語りかけてきます・・・「辛くあたって済まない・・・勘弁してくれ。愛していなかったわけではない。自分が馬鹿だった。ありがとう。」


 悲しかったけれど、父の気持ちはわかりました。父のプライドがじゃましたばかりに父の生涯も結局は淋しいものになってしまったのでした。
早くそのプライドを捨てて、家族がわかち合えたら幸せになれたのに・・と感じていました。


・・・キャロラインは17歳の学生。いい友達にもたくさん恵まれ、とても楽しい学生生活を送っていました。


その日、学校の構内で忘れ物を教室に取りに行って、友達のいるところに走って戻ってくる途中、トラックにぶつかり跳ね上げられて地面に落ちました。

跳ね上がった瞬間、光に包まれました。

 

身体には傷もなく、幸せな気持ちのまま、きれいな顔で横たわり、友達がキャロラインを取り囲み抱きかかえて「キャロラインー」と泣き叫んでいます。


キャロラインは死を通過して、いろいろあったけど幸せな人生だったと満たされていました。「私は1人じゃない。みんな、自分のことを想ってくれている。


父からは最初は認められずに悲しかったけれど、最後にはわかり合えて、短かかったけど、とても充実した幸せな人生だった」


『お互いに気持ちを伝え、「許す」ことができたらとても幸せな人生になる 』ャロラインのメッセージです。


そして、この体験での気づいたこと・・・人への過去の経験からの思い込みをやめて真っ白な気持ちで接するこ、そして、お互いに気持ちを伝え「許す」ことができたらとても幸せな人生になる。


この体験後、喉と胸にあったモヤモヤがなくなってすっきりしたのでした。

 

 

 

 

 

†ヨーロッパの港町ケルン  ケリー

 

冷え性が気になるというテーマで講座最終日の体験でした。


ケリーは5歳、たくさんのヨットや船が係留されている港にひとりで佇んでいました。


重要な場面で3歳のケリーは自宅の部屋で楽しく遊んでいます。そこに突然の強い風に窓のカーテンが揺れて、座って遊んでいたケリーは立ち上がって外の海のほうを見つめていました。何か心配気に・・・。


(受講後、帰途の電車の中で「ケリーは何を感じて外を見つめていたのか・・」が気になっていたら・・・思い出しました)


3歳のケリーはこれから未来で起こることを予感していたのでした。


台風、嵐の中の船・・・35歳のケリーは沈没していく船の中、なぜその船に乗っていたかはわかりません。


沈みかけた船の中で溺れていました。真っ暗で怖い、声を出しても誰もいません。手足をばたつかせながら、もうだめだと思っていました・・・すると突然、男の人が手を引っ張って助けてくれました。夫でした。


しかし、ケリーは頭に怪我をして包帯でぐるぐる巻きになって病院のベッドに横たわっています。周りを家族が取り巻いています。夫が一番泣いています。

 

死を通過してケリーは助けてくれないと思っていたけれど来てくれたことに感謝しました。


そして、この体験での学びは「愛・信じること」でした。

 

 

 

 

†アメリカ  ジョン
                          
アメリカ西部で、よく映画にあるるようなシーンで、恋人を取り合い決闘する場面が出てきました。
結局、決闘で死んでいき、恋人を悲しませる結果になりました。


あまり詳しくはわからなかったけれど、主張し合うことは周りを悲しませることもある。すべてを言うことが必ずしもよいことではない」という学びでした。

 

言いたいことを飲み込む場合がある、自己主張できないでいる場合がある」というテーマで取り組んだ受講生の実習での体験でした。

 

 

 

 

 †エジプト・カイロ ジョセフ                  
                                   
前世療法講座3日目、受講生同士の実習での体験です。


母や夫との「依存」をテーマに、それに関係のある過去生を体験していきました。


ジョセフはピラミッド建設作業の現場監督で30歳、天然パーマの茶髪作業人夫(奴隷)たちをさぼらず働くように見張り役をしていました。


たくさんの人夫たちが2人で重い石をかごに乗せ、暑い最中運んでいる情景が浮かびました。


上司の命令で、働きの悪い人夫をムチで打たせていました。
何の疑問もなく、命令に従っていましたが、ある日、部下が人夫の背中をムチ打ち、ジョセフの目の前に顔から血を流しながら「助けてぇー!」と迫ってきて倒れました。


それまではスライドのように流れていた映像が、その場面だけは漫画の1カットのようにストップモーションのように迫ってきました。その瞬間、ジョセフは部下にムチを打つのを止めさせ、同時に自分のやってきたことの罪の重さを感じて上司に逆らい仕事を放棄しました。


その後・・・上司の命令に逆らった罪で、暗い石造りの牢屋に入れられました。
石組みの牢屋の上方には1ヶ所だけ明かり取りの穴があり、そこからの月明かりに照らされ、ジョセフは膝まづいて祈りを捧げていました。

 

上司の命令とはいえ、罪のない人夫を傷つけてきた、その罪の償いのために心から祈り続けていました。


すると月明かりの天井付近からフェアリー(妖精)が飛んできてワンド(杖)で光を部屋一面に当てました。
辺りはすごく眩い光に照らされて、光とともに「いいんだよ。許されている」というメッセージがどこからともなく届きました。

 

許されている・・・とてもうれしく満たされた気持ちになりました。

そして、本当に許されて牢屋から出されました。


60歳で死を迎えます。
満月の月夜、風に吹かれ草原に立っています。

自分が正しいと思ったことは貫く。人の言うとおりには動かない。たとえ命令であったとしても・・・」そんなメッセージを残し、ひとりでいるけれど、今この時を満足していました。


人夫は今世の夫で、上司が今世の母でした。

ちなみに夫は背中を掻くとムチで打たれたようにミミズ腫れのように残る体質で結婚当初は不思議だなぁーと眺めていましたが・・・つながってたんですね・・・


やっぱり不思議~!!

 

 

 

 

†ギリシャ ヒーラー・天使のアンジェラ
                        
前世療法2日目、グループ体験。


エーゲ海のうような海(湾)が見渡せる丘の上に立っているアンジェラ25歳。
栗毛がかかった金髪のくせ毛、長い髪が涼やかな風に揺れています。
占い師?!ヒーラーのような感じです。


編み上げの皮のサンダルに白い布のような長いドレス、腰に麻ひものようなものをゆるく巻いています。
ふと振り向くと背中に羽が布ごしに見えました。


重要な場面では・・・暗い場所、たくさんの小さな天使たちと共に戦っています。
宗教戦争のような・・何かを煽動した中のひとりとして、死の場面では、群集の中で処刑されようとしていました。
 

羽交い絞めにあって苦しい。縄を首にかけられ腕を後ろに締め上げられ地面に膝まづいています。
他の場所では他の人が処刑されようとしています。
いわゆる魔女狩り?!だったかもしれません。


「言わなければよかったんだよ」・・・羽交い絞めにしている2人の役人のうちの1人、今世の夫の言葉でした。
悲しげに羽交い絞めにはしたくないけれど・・・という感情が感じられました。


「今は本当のことを言わなければよかったのかもしれないけれど、後悔はしていない。今は伝わらなかったけれど、きっといつか伝えられる時がくる」と死を迎え、上に上がってそう言い残していきました。


講座を終えて帰ってから「アンジェラ」はギリシャ語で“女の天使”という意味を知り(英語でのエンジェル)びっくりしました。


私は今世でアンジェラのこのメッセージを受け取り、その後、「今がこの時」と気づきそして、私は「ここ」にくるためだったと知りました。


「セラピールーム Angela~アンジェラ~」はこの過去生からつけました。

 

 

 

 

 

†古代ローマ  ガブリエル
              
前世療法講座の1日目、グループ体験でした。


古代ローマ、名前はガブリエル、筋骨隆々の兵士35歳
門番をしているけれど、かつて25歳の頃、コロッセウムのような拳闘場で闘わされていました。

 

本当は闘いたくないのに家族のために闘わなくては殺される。不本意な思いで闘い、相手を死なせてしまい悲しみや憤りでいっぱいになる。

 

そんな思いで闘ってきたけれど、家族はいなくなっていました。殺されたのか、死んでしまって、ガブリエルは絶望の中にいました。


その後、白いひげに白い長髪、白い装束で丘の上のパルテノン神殿のような場所で夕日に向かって懺悔していました・・・殺された人、殺した人への祈りを捧げて。


死の場面、84歳の老人でベッドの上で肺炎を患って横たわっていました。
とても気持ちは穏やかです。。周りには3人の弟子たちが見守ってくれています。


身体から離れて、人生を振り返ると・・・
家族のため、自分が生きるために不本意なことをしてしまった後悔や懺悔の気持ちで晩年は祈りの日々でした。

 

祈ることによって穏やかな晩年となりました。


家族を守るため、ひとりになる怖れ失う怖れから命をかけて、自分の本当の気持ちに背き、結局家族を失い虚しさと絶望だけが残りました。
ひとりにはなったけれど家族同然の弟子たちに囲まれ穏やかな日々を送ることができました。


人はひとりではない。ひとりになる怖れ、失う怖れを手放して「自分の思いのまま生きる」ことが大切だということを知りました。